小さな本屋さんのウエ #202 ①
プリペアドビルの201号室は、長々とレポートしてきましたが、デザイナー佐藤豪人さん(HIDETO SATO DESIGN)の事務所としてスタートしました。
その隣にある202号室も、昨年末に退去が決まっていました。
すでに問合せをくださっているお客さまの中で、ちょうど良さそうな方が一人いました。
20代の女性Aさん。
今まで実家に住んでいて、初めての1人暮らし。
最初、問合せいただいたときのメールはこんな内容でした。
「”楽しめる住まい”になるようなところを探しています。
間取り自体が変わっていたり、DIYしても良かったり。
そんなお部屋だとワクワクしていいなと思っています。」
希望のエリアは岡山市内、大元駅や備前西市駅周辺。
早速、予算内のお部屋をご案内しました。
川沿いの眺めのいい部屋や、古いけれどきれいにリフォームされた部屋など、2回で約10件ほど内見。
中には良さそうな部屋もありました。
でも僕は全然決まる気がしませんでした。
Aさんは初めての部屋探しで楽しそうだったけれど、具体的にその部屋での暮らしをイメージして、ワクワクしているというまでには見えませんでした。
きっと、自分で好きな部屋をつくりたいんだろうなと思いました。
とはいえ、そんなことができる賃貸の部屋なんてまず無くて。
物件探しは行き詰りました。
僕は困ったときに、本屋さんへ逃げる習性がありまして、ぷらっと寄ったのがMILBOOKSさん(プリペアドビルの1階)。
タイミングよく、オーナーの福井さんに、「お店の上に、2つ部屋があって人に貸しているけれど、近々どちらも空くから、よかったら相談に乗っていただけませんか?」と声を掛けてもらいました。
しかも入居者さん目線で、部屋を変えたいとのこと。
事務所に戻って、すぐAさんに連絡。
「立地も、予算も、広さも希望にぴったりで、1階に僕の大好きな本屋さんがあって、DIYもOKしてもらえそうな部屋がありました!」
Aさんも興味を持ってくださって、部屋の退去が終わったら、ご案内することになりました。
2週間後、一緒に部屋を見に行きました。
玄関を入ってDKと水回り、真ん中に洋室、奥に和室。
間取りは細長い2DKでした。
玄関入ってすぐのDK。
洗濯機置場、トイレ、ユニットバス。
真ん中の洋室。
洋室から奥の和室を見る。
奥の和室から洋室を見る。
オーナーさんが用意している原状回復用の予算内であれば、要望を聞きながらリフォームできることを話しました。
Aさんの顔は、今までと違って、ワクワクしているように見えました。
つづく…。
みやけ