2015.06.29 update
時間をみつけては、総社商店街を歩き回っています。空家のオーナーさんとお話できる機会も増えてきました。
やはり、すでに解体を視野に入れている方もいらっしゃいました。
解体して売るということも、もちろん選択肢の1つ。色んな事情があるから全く否定しません。そこに新しく建物が建つことも楽しみです。
ただ、あまりにも貸すということにネガティブな気がします。きっと、よくない噂や実体験をお持ちなのだと思います。
色々とお話をうかがっていくうちに、もしかしたら貸す仕組みのどこかに課題があるのではないかと思うようになってきました。
借りたいと思っている人たちがいるのだから、安心して貸せる仕組みがあれば、売らずに貸すという選択をされる方も増えてくるのではないかと思うのです。
ここからは調査時のヒアリングをベースに、私が思う仮説とその解決策です。
【貸せるけれど、貸さない理由】
①リフォームしないと古くて貸せない。費用が掛かってしまう。
②解体して売りたいと思ったときに、入居者がいると退去させることが難しい。
③賃貸中、何か不具合があったときの対応が手間。すぐに現地に行けない。
【それぞれの解決策】
①リフォームしないと古くて貸せない。費用が掛かってしまう。
●解決策:入居が決まってから、住む人の話を聞きながら、必要なところをリフォームする。
意外とその古さがいいという人もいるかもしれない。もしくは改装OK物件として募集してみて、入居者が好きなようにつくってもいいことにする。タルト不動産に問い合わせてくれる人は、みなさんライフスタイルを楽しんでいるし、賃貸でも自分の好きな空間をつくりたいと思っている人もいる。
②解体して売りたいと思ったときに、入居者がいると退去させることが難しい。
●解決策:定期借家契約を結ぶ。
一般的に多いのは普通借家契約。2年ごとに更新していくタイプ。老朽化による解体は、退去してもらう正当事由になるが、面倒なこともあると思う。それなら初めから、何年契約と期間を決める定期借家契約にしておけば、期間が終われば自動的に退去となる。もし、その時点で解体が決まっていなければ、再契約もできる。借主さんには了承していただく必要がある。
③賃貸中、何か不具合があったときの対応が手間。すぐに現地に行けない。
●解決策:タルト不動産が、都度対応をする。
何かあった時の連絡はタルト不動産が受けて対応し、オーナーさんと相談しながら解決する。
*どれもオーナーさん、入居者さん、タルト不動産の信頼関係が必要になる。私は今の活動を、コツコツと続けて、実績をつくっていかないといけない。きっと色んな課題があるはず。
賃貸経営は、毎月安定した収入を生みだす理想的なビジネスです。
確かに色んなことは起きるけれど、ちゃんとオーナーさんをサポートする仕組みができていれば、もっとポジティブになってもいいと思います。
いずれ売るにしても、すぐには売れない理由があるのなら、その短期間でも運用するという選択もあります。
タルト不動産としては、空家をお持ちの方が、売るのか貸すのか、建て替えるのかも含めて、しっかり検討できるよう、サービスを充実させていきます。
もっと総社に人が集まって、楽しい場所が増えたらいいなと思うのです。
まわっているときに総社商店街エリアで、貸家を見つけました。HP掲載を了承いただけたので、近日中にアップします。
→更新しました。
58,000円/月・5DK(77.02㎡)岡山県総社市総社2丁目
みやけ
2015.06.27 update
先日、タルト不動産で「郵便局のウエ」というタイトルで募集していた部屋をご契約いただきました。
前にもコラムの中で、何かのウエに住むというおもしろさについて書いていたのですが、その時は「住まい」としての利便性の良さを考えていました。
以前のコラム→「○○のウエがいっぱい」
今回ご契約いただいたお客様のご希望は、「事務所として部屋を探している。」というものでした。
具体的には、以下のような内容。
●日常的にお客さんが出入りする訳ではなく、予約制で来客はある。
●必ずしも路面店である必要はないけれど、それなりに分かりやすい場所がいい。
●これから起業をするときだから、できるだけ家賃は抑えたい。
●広さは30-40㎡程度とコンパクトでいい。
確かに事務所、店舗で探すと、小さなスペースは探しにくく、家賃も高いと思います。
そんな時に、タルト不動産を見つけてくださり、マンションの1室を事務所として借りられませんかという問い合わせでした。
原則、住居として募集されているお部屋でしたが、オーナーさんに相談してみると、業種と使い方によっては可能性があるという反応。すぐにお客様に事業の概要をまとめてもらい、再度相談してみるとOKがでました。
郵便局のウエの事務所だったら、来客者に場所の説明はしやすいし、面積は33㎡とコンパクトで、家賃も駐車場込で5万円を切ります。小さく何かを始めたい人たちには、すごくいい選択な気がします。
住居だけのマンションで事務所利用はハードルが高いけれど、店舗併用のマンションなら可能性はありそう。
こういった需要がどの程度あるのか分からないけれど、事務所利用OKな物件も増やしていってみようと思います。
ちなみに、今週更新した「プライベートな屋上のある部屋」もその一つ。
48,000円/月・1LDK(40㎡)岡山県岡山市北区田町
こんな事務所もいい感じです。
みやけ
2015.06.20 update
昨日は、岡山県立大学で開催された「デザインを話す」というトークイベントに参加してきました。
県立大学の南川茂樹先生が主催されて、デザイナーの佐藤豪人さんをお迎えし、主にブランディングデザインについてのお話でした。
佐藤さんは岡山県出身の方で、企業や各種イベントのロゴやパッケージ、POPなど、グラフィックデザインを通じてブランドの構築を手がけられています。
http://hidetosato.com/
佐藤さんとは、たまたまフェイスブックで知り合っていて。お会いするのは初めてだったのですが、とてもおもしろい話を聞くことができました。
ブランディングデザインは簡単に言うと、企業のイメージ、印象を、一般の人にどのように伝えて、どのようにその価値を高めていくかということ。
例えば無印料品なんかは、パッと見ると無印の商品だと分かるし、あー無印ぽいなあって感じると思う。これはしっかりとブランディングされて、価値が生まれている証拠。
私は「タルト不動産」というサイトを運営していますが、ブランディングデザインは意識しています。できているかどうかは別として。。
特にホームページは、私がやりたいことをダイレクトに届けるものだから、物件の選び方、写真の撮り方、コピーの付け方、文章の書き方など、自分なりのルールを設けて気を付けています。
個人的にそういうことを考えていたので、佐藤さんの話は勉強になったし、希望が持てる内容でした。
過去に手掛けられたプロジェクトを、詳しく紹介してくださったのですが、クライアントへのヒアリング、マーケティング、プレゼンテーション、出来上がったモノ、どれをとってもプロの仕事。
デザインとは単にビジュアル的なものではなく、問題を解決し、価値を向上させるための手段だと思いました。これは私が不動産、建築でやりたいことに通じています。
タルト不動産といえばこんなデザイン、こんな感じだなあと思って欲しいっていうのはあるけれど、それはあくまでも自分が思っていることで、見ている人たちにどのように届いているかは別の話。
だからできるだけ色々な人の意見を聞きたいと思います。簡単にブランドなんてできないから、コツコツやっていかないと。。
このような一般人も参加できる貴重な機会をつくってくださった南川先生、佐藤さんに本当に感謝です。またあったら行きたいな。
みやけ