美観地区の古民家改装プロジェクト: 竣工
レポートしてきました「美観地区の古民家改装プロジェクト:INOBE」、竣工写真をUPしましたので、最後のまとめと合わせてご覧ください。
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「 美観地区の古民家改装プロジェクト :INOBE 」
アイビースクエアから続く通り沿い、美観地区のちょうど入口あたり。
2階建て古民家の1階を、アパレルのショップへ改装するプロジェクト。
入口を入ると右手には広めの土間があって、そこから一段上がった場所に畳の間。
入口から正面を見ると小さな玄関スペース、その先には2階へ上がる階段がありました。
今回、ショップで利用するのは1階のみ。
2階は今後、別のプロジェクトが始まるため、ショップとは関係のない、人の出入りがあります。
しかし、入口は一つでした。
また約45㎡とコンパクトな空間ながら、建具で細かく仕切られていること、北道路であまり日当たりが良くないことから、狭く暗い印象でした。
そこでまず必要ない建具は取り払い、1つの空間にしていきました。
そして1階と2階の動線を分けるため、斜めの壁を配置することにしました。同時にショップの奥へと視線を向ける効果もあります。
北側道路に面していた格子付きの4枚の引違い窓は、外から中が見えにくかったので、大きな1枚のガラスへ変更しました。
また壁にはクセの少ないシナ合板を採用。少し重ねながら下から順に張っていく下見板張りにしています。
倉敷の建物の外壁では、よく見る張り方ですが、薄くて幅の広いシナ合板を使うことで、空間に独特のスケール感を取り入れることができます。
新しく作った部分は、下見板張りの部分を含めてうっすらと白く塗りました。
商品を引き立てるためでもあるし、北側しか窓のない店内を明るくするためでもあるし、白壁の街をイメージしているからでもあります。
下見板張りの重なった部分にできる影がはっきりするので、壁の表情が豊かに感じられます。
4/2には新店舗「INOBE」が無事にオープンしました。
児島で製造された良質なシャツやパンツなどが並んでいますので、よろしければお立ち寄りください。
みやけ
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■所在地 : 岡山県倉敷市船倉町1251
■構造 : 木造
■面積 : 46㎡(13.91坪)
■クライアント : 株式会社グロワール
■企画 : 有鄰庵
■設計・施工・撮影 : タルト不動産/タルトデザイン
(プロジェクトパートナー : stujio juna)
美観地区の古民家改装プロジェクト>>>
(プロジェクトレポートはこちらから通して読めます。)
↓「INOBE」 open
photos by タルト不動産/タルトデザイン