”POTTO” 山本さんの家 ④ style_6
お客さんに、引っ越し後の様子を取材させていただく企画。
6回目はファッションデザイナー、POTTOの山本哲也さんです。
タルト不動産/タルトデザインは、キッチン、お風呂など、古くなった設備関係のアップデートをお手伝いしました。
その他の、解体から床や壁の張替え、塗装、洗面台の作成などなど、ほとんどは山本さんが自分でされています。
山本さんは、5年ほど前に東京から岡山へ移住されました。
きっかけは2011年の震災。
移住支援をしている団体の紹介で、備中高松の家に引っ越すこととなりました。
そこで住みながら、制作をしながら、時にはお店もするという生活が始まります。
―今回、新たに家を取得されるまでの経緯を教えて下さい。
「備中高松の家は、最初から居住できる期間が決まっていました。
いずれは引っ越しをしないといけなかったので、次の住まいは探していたんです。
そんな時に、以前は民宿をしていた建物が空家になっていることを知りました。
知人のつてをたどっていくと、所有者さんとお話ができ、購入することになりました。
でも、長く人は住んでいなかったし、傷みも結構あったので、そのまま引っ越す訳にはいかず。。
ちょうどそんな時にタルト不動産を知りました。
サイトを見ていると、リノベーションされてきれいになった平屋が気になりました。
住まいは借りて、こっちはアトリエにしようかなど、色々考えました。
結果的には、やはりこの家を何とかしようと思うようになりました。」
最初、山本さんからは賃貸物件に問合せがありました。
同時に、所有されている元民宿の建物についても相談がありました。
その建物は長く使われていなかったので、住むことに不安をお持ちのようでした。
そこで一度現地を見させてもらい、住めるようにするにはどれくらい費用が掛かるのかをご提案しました。
打合せをしていく中で、徐々に不安は解消されていったのだと思います。
また山本さんは、自分でできそうな工事は自分でするとおっしゃっていました。
元民宿だけあって広い建物なので、大変だろうなと思いながら、
僕は個展で山本さんの作品を見ていたので、どんな家になるのかすごく楽しみでした。
―大工仕事の経験はあったんですか?
「全然ないんです。本を何冊か買って読んだり、インターネットを見たりしながらやりました。」
―工事の過程で、何が大変でしたか?
「解体したり、下地を組んだり、地味で成果の見えにくい作業は本当に大変でした。
あと天井の板張りも、一人でやるのはきつかったです。
明るいうちは改修をして、夜になったら備中高松の家に戻って服の制作をしていました。
今年の3月くらいから始めたのですが、途中で瀬戸内国際芸術祭の展示もあったので、2ヵ月くらい何もやっていない期間があったり。
9月に入ってやっと引っ越しできました。」
―引っ越してみていかがですか?
「まず子供がとても喜んでくれました。
子育ての環境は気になっていたので、落ち着く場所ができて良かったです。
あと前の家はちょっと湿気が多かったのですが、ここは風通しが良くて気持ちいですよ。」
「山が近い場所なので、庭に大きなヘビがいてびっくりする時もあります。
倉庫の扉を開けるときは、そこにいるものと思って、そーっと開けるんです。笑」
―これからやりたいことはありますか?
「次は、2階を仕事場に改装しようと思っています。
あと廊下の天井も張らないといけないし、家具も欲しいし。。
まだまだ、これからです。」
山本さんは瀬戸内国際芸術祭2016に作品を出展しています。
場所は宇野港にある、おまち堂さんの隣です。
秋会期は11月6日(日)まで。
10/30(日)10:30~は、『山本哲也(POTTO)出会い系ファッションショー』も開催です。
山本さん、取材ご協力本当にありがとうございます。
みやけ
(All photos by タルト不動産/タルトデザイン)