白とグレーの部屋(セミオーダー賃貸)
入居者さんが自分でつくる賃貸プロジェクトをレポートしましたが、同じマンションの2階で、また別のプロジェクトが始まります。
進め方はこんな感じです。
一般的には部屋が空くと、リフォームしてから賃貸募集を始めますが、ここではリフォーム前に賃貸募集を始めます。
先に入居者さんを決定して、その方の要望も聞きながら、当初の予算内で部屋をつくっていきます。
リフォームのフォーマットは決まっているので完全オーダーではありません。
僕はセミオーダー賃貸と呼んでいます。
リフォーム前はこんなお部屋。
間取りは3LDK。
構造は壁式コンクリート造。
ファンシーな壁紙が張られたお部屋でした。
決められた予算の中でリフォームプラン考えると、ここに何かをどんどんプラスしていくことは厳しいと思いました。
そこで、今あるものを剥ぎとって、残ったものを整理して、必要なものだけ足していくことにしました。
幸いにも入居を希望してくださった方は、多少荒っぽい感じや、コンクリートの素材感が好きだと言ってくれました。
7月初旬、工事スタート。
まずは枠と建具を白く塗装しました。
使用した塗料はチョークペイント。
マットな質感がいいし、下地を気にせず、ほとんど何にでも塗れるところもいいんです。
デコール岡山で購入できます。
続いてコンクリートに直貼りされていた壁紙を剥がしていきます。
写真はまだ裏紙が残っている状態です。
裏紙を剥がすと、こんな感じ。
コンクリートの躯体が、あらわになりました。
きれいに剥がれたと思ったら想定外のことが。。
下地を整えるためのパテがベッタリと。。ここまでパテ処理されているとは思っていませんでした。
さすがにこのままとはいかないので、スクレイパーでガリガリ削って、水を掛けながらこそぎ落とすことにしました。
トータル5時間くらいかけてやっとここまで。。
入居者さんはコンクリートのラフな感じが好きだから、できるだけコンクリートそのままの壁を残したくて頑張ってはみたものの。。
時間は掛かるし、完全には取り切れず、きれいじゃないし。。
色々と考えた結果、入居者さんに塗装を提案。
バルコニーに対して縦方向の壁だけ、白く塗ることを了承してもらいました。
すっきりしました。
後は床を貼って完成です。
みやけ