倉ビルプロジェクト②
ある日、倉ビルのオーナー会社の社員さんから、お問合せがありました。
「倉ビルのことで、相談に乗って欲しいんですが。。」
早速、電話でお話をしたところ、倉ビルには長く使っていないフロアーがあって、何か活用できないかとのこと。
翌日、現地調査に行ってきました。
倉ビルマンション、1968年竣工、築47年、鉄筋コンクリート造6階建て。
1階には店舗、事務所が入居し、2階以上は集合住宅という構成。
このエリアは住宅もありますが、飲食店も多く営業するエリア。夜はそこそこ賑わいます。
ファサード
1階の店舗スペース、居酒屋、バー、美容院が入居する。
何とか横丁的な雰囲気。
閉店された喫茶の名残。
共用階段。
ガラスブロックから光が差し込む。
折れ曲がりながら吹き抜ける。
使われていないのは2階のスペースでした。
以前は寮として使用されていました。活用を考えたこともあったそうですが、ここ数年は手つかずの状態。
調べてみると1つのユニットが約40㎡、2階だけで10のユニットがありました。
共用廊下
スチールのサッシ
R205:スケルトンに近い状態。
R205:室内から玄関側を見る。
R210:長方形のワンルームをアコーディオンカーテンで仕切ることができる。
R210:水まわり。
R210:換気扇。
どの部屋も大体、似たような状態です。
確かにこれだけのボリュームを一気に改装しようとすると費用は莫大に掛かります。計画がストップするのも理解できます。
ちょっと僕なりに、倉ビルのポイントを整理してみます。
●メリット
・ロケーションの良さ:倉敷駅、美観地区に近く、今後さらに盛り上がる可能性のあるエリア。
・建物の雰囲気:60年代のマンションならではのディテール。
・集まっていること:10部屋がこの場所にまとまっている。もともと寮だからか、各部屋の距離感が近い。
●デメリット
・駐車場がない:敷地内にはない。近くにコインパーキングはある。
・構造的な問題:バルコニーが無い。隣家が近く、陽当たりの悪い部屋がある。
・コストが掛かる:数が多く、一気にやるのはリスクが高い。
ちょっと借り手をイメージしてみます。
『倉敷の中心部にいると便利で都合が良く、古い建物が好きで、似たような考えの人たちが集まることをメリットに感じるような人たち。』
住居なのか、事務所なのか、店舗なのか。
都心部では、こういった古ビルの再生事例を見てきましたが、岡山ではまだ多くありませんし、倉敷では僕が知らないだけかもしれませんが思い当たりません。
そんな場所をつくらないから需要が見えないのか、そもそもそんな需要が無いから場所が生まれないのか…。
可能性はあると思うけれど、本当に未知数です。
そこでタルト不動産を見て下さっている人の中で、倉ビルをこんな感じで使いたいとか、使えないだろうかといった意見や感想をいただけないでしょうか?
メール、電話、フェイスブックなど、何でも構いません。
きっと時間は掛かると思うのですが、倉ビルを一つのプロジェクトにしていきたいのです。
興味を持ってくださる人が集まって、一緒に再生方法を考えるワークショップをやってもいいかもしれない。
最近、僕は色んなところで、倉ビルのことを話まわっていますが、どうぞみなさんお付き合いください。
よろしくお願いします。
みやけ
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