電柱のこと②

2週間前に、「電柱のこと①」というタイトルのコラムを書きました。

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簡単にいうと、Y字路のど真ん中に立ってる電柱が、せっかくの景色を遮っちゃうという問題(僕の勝手な問題意識)なのですが、建築家やデザイナーはどう思うのかなと思って、先週、建築やプロダクトのデザインをしているstudio junaの重名くんに、フェイスブックでこの話を振ってみました。

 

●コラム:Y字路の魅力→http://goo.gl/BWXCTq

●コラム:電柱のこと①→http://goo.gl/2crVSW

 

そうすると重名くんからは、以下の返答がありました。

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タルト不動産の三宅さんから、この土地についてどう思うかというキラーパスが飛んできました。
見てみると、Y字路、電柱、小学校の緑など、なかなか面白そうな要素があるので、
ここを敷地にしたらどんな暮らしの可能性があるかしらと考えてみることにしました。

Y字路というと、三宅さんのコラムにも書いてありましたが、横尾忠則の「Y字路」という作品が思い浮かびます。
全体の色彩と2方向にのびていく道の先の暗さ、
その間の地形に合わせた不思議なかたちの建物の関係性がなんとも怪しくて良いです。
一般的な不動産の見方では、Y字路のような変形した土地への評価は低いようですが
土地と街との接し方は可能性に満ちていて、僕にはとても魅力的に感じます。

この敷地を見たとき、ちょうど角っこに立つ電柱が僕にはとてもシンボリックに見えました。
電柱って一般的には道路に立っているというイメージでしたが、
これは敷地の中に遠慮なく立っていて、ふてぶてしい感じがなかなか良いなと思いました。
電柱や電線は景観を壊すという理由で邪魔者扱いされることが多いですが
電柱がないからといって景観が良くなるとは限りません。
画家の山口晃さんは電柱をモチーフにした作品を度々制作しています。
電柱に何らかの強い魅力を感じているのだと思います。

Y字路、変形敷地、電柱のように、ネガティブに扱われがちな要素がある土地の価格は少しリーズナブルです。
つまり、これをポジティブな要素として感じられるデザインを考えることができれば
土地を安くゲットしつつ、ここでしかできない空間のかたちをつくることができるわけです。
では、どんなかたちが考えられるでしょうか。 つづく。

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意外にも電柱をポジティブに捉えていて。山口晃さんの引用なんかもおもしろいなあと。

 

なぜ重名くんにこの話を振ってみたかというと、彼は自分のHP内でデザイン893プロジェクトという企画をやっています。

デザイン893は街で気づいた課題や可能性に対して、誰にも頼まれていないのに重名くんが勝手にデザインして
勝手に発表していくプロジェクトです。

重名くんは考えていることが似てるし、勝手にこんなこと発表してるんだから、きっと僕の問題意識にも何か返してくれるんじゃないかなと思ったんです。

そして、昨日会ったときに、このY字路で家を建てるとしたら、どんなことが考えられるのか、彼のアイデアを教えてもらいました。

自分が思っていたこととは、全然違っていてすごくおもしろかった。

また二人でワイワイ話している時間がすごく楽しかった。

せっかくだから、近いうちにみなさんにも紹介したいと思っています。

 

studio juna a.k.a 重名空間計画→http://studio-juna.tumblr.com/

 

みやけ

総社商店街筋のこと-茶舗

総社商店街の空家調査をしながら、商店街のお店に入って、色々なお話をうかがっています。

店舗数は減っていますが、おもしろいお店もたくさんあって、ちょっとご紹介。

総社宮からは少し離れまして、総社駅に近いあたりにあるお茶屋さん。タルト不動産のすぐそばです。

 

P1170279妹尾月仙堂さん 

Google-マップ総社市中央2-9-32

お茶屋さんって、茶道を少しやっていたので、全く馴染みがないわけではないけれど最近全然やっていないし、、茶葉を買う習慣はないから、一度も入ったことはありませんでした。

おそるおそる戸を開けて、ご挨拶させてもらうと、二代目の店主さんが優しく迎えてくださって、パパッと手際よく急須で煎茶を入れてくださいました。

私、恥ずかしながら、一口で飲めそうな小さな茶碗で、煎茶を飲むということをやったことがありませんで。。

きっと煎茶にも作法とかあるんだろうけれど、抹茶に比べて、やっぱり大衆的な気がして。

店主さんと色んな話をしながら、ちょっとずつ手間を掛けて飲む感じがすごく新鮮でした。

そして何よりも入れてくださったお茶の深みにびっくり!しばらく口の中にお茶のいい香りが残るんです。

また急須、茶筒、茶碗など、その楽しみ方も教えてくださって。。たぶんはまるんでしょう。。

P1170251開化堂の銅の茶筒がめちゃかっこいい!

 

お茶ってペットボトルでも売っているし、わざわざ茶葉を買おうなんて思っていなかったけれど、それは手間と時間とお金を掛ける意味が分かっていなかったから。。

おいしいお茶と、楽しい会話、なんと贅沢な時間。。

 

P117026590歳になる初代登場!

 

1時間くらいいましたが、次々にお客さんがいらっしゃるんです。お話を聞くと、遠方からもこられるみたい。

知ってる人は知ってるんだなあ。。

きっとまだまだ奥深い世界だから、通って教えてもらおうと思います。

 

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よく分かんないので、とりあえず店主さんにお勧めしていただいた雁音という茶葉を購入。ポピュラーらしいです。

粗品でいただいたふきんもめちゃかわいい!

 

みやけ

総社商店街筋のこと-空家調査②

時間をみつけては、総社商店街を歩き回っています。空家のオーナーさんとお話できる機会も増えてきました。

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やはり、すでに解体を視野に入れている方もいらっしゃいました。

解体して売るということも、もちろん選択肢の1つ。色んな事情があるから全く否定しません。そこに新しく建物が建つことも楽しみです。

ただ、あまりにも貸すということにネガティブな気がします。きっと、よくない噂や実体験をお持ちなのだと思います。

色々とお話をうかがっていくうちに、もしかしたら貸す仕組みのどこかに課題があるのではないかと思うようになってきました。

借りたいと思っている人たちがいるのだから、安心して貸せる仕組みがあれば、売らずに貸すという選択をされる方も増えてくるのではないかと思うのです。

 

ここからは調査時のヒアリングをベースに、私が思う仮説とその解決策です。

【貸せるけれど、貸さない理由】

①リフォームしないと古くて貸せない。費用が掛かってしまう。

②解体して売りたいと思ったときに、入居者がいると退去させることが難しい。

③賃貸中、何か不具合があったときの対応が手間。すぐに現地に行けない。

 

【それぞれの解決策】

①リフォームしないと古くて貸せない。費用が掛かってしまう。

●解決策:入居が決まってから、住む人の話を聞きながら、必要なところをリフォームする。

意外とその古さがいいという人もいるかもしれない。もしくは改装OK物件として募集してみて、入居者が好きなようにつくってもいいことにする。タルト不動産に問い合わせてくれる人は、みなさんライフスタイルを楽しんでいるし、賃貸でも自分の好きな空間をつくりたいと思っている人もいる。

 

②解体して売りたいと思ったときに、入居者がいると退去させることが難しい。

●解決策:定期借家契約を結ぶ。

一般的に多いのは普通借家契約。2年ごとに更新していくタイプ。老朽化による解体は、退去してもらう正当事由になるが、面倒なこともあると思う。それなら初めから、何年契約と期間を決める定期借家契約にしておけば、期間が終われば自動的に退去となる。もし、その時点で解体が決まっていなければ、再契約もできる。借主さんには了承していただく必要がある。

 

③賃貸中、何か不具合があったときの対応が手間。すぐに現地に行けない。

●解決策:タルト不動産が、都度対応をする。

何かあった時の連絡はタルト不動産が受けて対応し、オーナーさんと相談しながら解決する。

 

*どれもオーナーさん、入居者さん、タルト不動産の信頼関係が必要になる。私は今の活動を、コツコツと続けて、実績をつくっていかないといけない。きっと色んな課題があるはず。

 

賃貸経営は、毎月安定した収入を生みだす理想的なビジネスです。

確かに色んなことは起きるけれど、ちゃんとオーナーさんをサポートする仕組みができていれば、もっとポジティブになってもいいと思います。

いずれ売るにしても、すぐには売れない理由があるのなら、その短期間でも運用するという選択もあります。

タルト不動産としては、空家をお持ちの方が、売るのか貸すのか、建て替えるのかも含めて、しっかり検討できるよう、サービスを充実させていきます。

もっと総社に人が集まって、楽しい場所が増えたらいいなと思うのです。

 

まわっているときに総社商店街エリアで、貸家を見つけました。HP掲載を了承いただけたので、近日中にアップします。

→更新しました。

58,000円/月・5DK(77.02㎡)岡山県総社市総社2丁目

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みやけ

総社商店街筋のこと-空家調査①

昨日から、総社商店街筋の空家調査をスタートしました。

これは私が総社で不動産を扱う人間として、NPO法人「総社商店街筋の古民家を活用する会」の会員として、総社に住む一市民として、もっとこの総社商店街筋エリアを楽しい場所にしたい、若い人が集まる場所にしたい、さらに総社を魅力的な街にしたいという思いから中長期的なビジョンで取り組むプロジェクトです。

現在何かしら理由があって空家になっている不動産と、ここに住みたい、ここでお店をはじめたいという人たちをマッチングしていきたいと思っています。

まずは商店街を歩きながら空家をチェックし、持ち主を調べたり、近所の方にお話をうかがっていきます。思ったより好意的にお話をしてくださる方が多かったのは救いでした。

一般的に空家を人に貸さない理由は5つあると言われています。

①盆と正月には家族がかえってくるから

②仏壇があるから

③部屋にたまった荷物を動かせないから

④貸した結果、借りた人が近所に迷惑をかけたら自分の責任になる

⑤あの家も人に家を貸さないといけないほど落ちぶれたかと思われるの嫌だから

やはりお話を聞いていくと、ここに挙げている内容が出てきました。あと古い建物のため耐震性が分からないから地震の心配をされる方もいらっしゃいました。一つずつ、お悩みやご不安をうかがって、解決していきたいと思います。

とはいえ、いきなり来た不動産屋に本音で何でも話していただけるとは思っていません。これから時間をかけて、続けていく必要があります。

また同時に商店街筋に住みたい、お店を始めたい方を募集しています。何件かすでに問い合わせはいただいていますが、ご興味ありましたらどんどんご連絡ください。具体的な話があればあるほど、空家をお持ちの方が納得しやすくなります。よろしくお願いします。

調査をしながら、気になっていたお店に入りました。松尾種苗店さん。

P1100996 戦後、60年くらいお店をされているそうです。

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P1100994当時から使っている、種をいれる木箱。

やはりショッピングセンターができて以降、商店街の人は減っていったそうです。確かに種や苗はどこでも手に入るようになりました。わざわざ、ここに買いにくる理由が必要です。

せっかくだったので、一つ秋大豆を買いました。

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タルト不動産のお店の前にはハーブやらなんやら植物をわさわさ育てていますが、どれも苗から植えたものです。種から育てた記憶は子供のころの、あさがおとひまわりくらい。

店主のおばあちゃんに、今から植えるのにちょうどよくて、育てやすい種を教えてもらって、この秋大豆を買いました。大豆は水を良く吸うから、あまり水をあげ過ぎたら良くないよと教えてもらいました。私みたいな素人にはこういうアドバイスがありがたいです。

ちゃんと育てていけば、秋くらいには収穫できるかな。

私のプロジェクトも種をまいたばかり。

ちゃんと続けていけば、いつかきっと実を結ぶはず。。

 

みやけ