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小さな本屋さんのウエ #201 ③

…つづき

オーナーの福井さん(プリペアドビル)に、僕がやりたいと思っている賃貸のサービスについて、口頭で話したところ、すんなりと受け入れてくださいました。(*この時はまだ、本当にざっくりとした内容。。)

賃貸サービスの内容は、前回の記事を読んでください。>>>

 

福井さんも、退去の度に部屋を原状回復し、築年数と共に建物の価値がどんどん下がっていくことに疑問を持っていました。

また話を聞いていくと、福井さんは簡単な内装工事であれば自分でやってしまう事が分かりました。

オーナーさんと一緒に部屋のことを考えながら、最後は入居者さんまで巻き込んで、みんなでつくっていくことができたら、絶対楽しいし、おもしろいプロジェクトになるはず。

もし興味を持ってもらえそうな入居者さんがいたら、紹介してもいいことになり、その日は終わりました。

帰り道に僕は、思いを巡らせていました。

次回、福井さんにリフォーム内容とサービスフローをまとめて提案しよう…。

すでに問合せを下さっている方で、どなたかちょうど良い人いないかな…。

 

そんな事があった2日後、デザイナーの佐藤豪人さん(HIDETO SATO DESIGNと、アポイントがありました。

佐藤さんは岡山を拠点にしながら、県外のプロジェクトも手がけるデザイナーさん。

企業とユーザーをどうやってつなげていくのか、グラフィックをベースにしながら、企業のブランドまでデザインされています。

佐藤さんとの出会いは、昨年の6月。

岡山県立大学で行われていたトークセッションを見に行ったことがきっかけです。

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その時のコラム「ブランディングデザインについて」

佐藤さんの考え方に共感し、それ以降、たびたび情報交換させてもらっています。

 

ある時、相談がありました。

内容は、お子さんが生まれることになり、今の住まいでは手狭になりそうだから、部屋を探してもらえませんかというものでした。

佐藤さんは、基本的に家で仕事をし、打ち合わせなどは外で行っています。

今回の引っ越しも同じスタイルを考えていましたが、そこにこだわっている訳ではなく、良い事務所物件があれば、仕事と住まいを分けることも視野に入れていました。

せっかくだから、引っ越しが何かお互いのプロジェクトになったらいいですね、なんてことを言いながら、内見はスタートしていました。

 

話を戻すと、佐藤さんとのアポイントは、2回目の内見でした。

その日は、戸建の賃貸3件と、事務所の賃貸1件を見に行きました。

空がどんよりしていて、雨が降り始めていました。

 

合計4件の内見が終わると、佐藤さんは少し小高い場所にある築年数の浅い戸建賃貸に興味を持っているようでした。

でも、何となく決めきれない感じ。

車中、話をしていると、佐藤さんはお子さんが生まれるタイミングで、住まいを変えることに対して、奥さまの負担を心配されていました。

ただでさえ、出産によってライフスタイルが変わるのに、そこで住み慣れた場所まで変わって大丈夫だろうか。。

当然、一人で決めきれることではありません。

内見の間は二人でワイワイ言いながら見ているけれど、最後はなんか今一つ盛り上がらず。(僕の主観)

天気は悪くなる一方で、雨もどんどん強くなるし。。

 

途中から何となく思っていました。

佐藤さんの状況からすると、今の住まいを残しながら、そう遠くない場所に事務所を借りた方が現実的ではないか。

そして、プリペアドビルって、事務所にしたらどうなんだろうか。

1階のMILBOOKSは、デザインの本もいっぱいあるし、人も集まりやすい。

その上にデザイン事務所があったら、なんか良いことになる気がする!

内装だって佐藤さんとだったらうまく作れる気がする!

 

でも、まだオーナーの福井さんに事務所利用OKか確認してないし、リフォーム案も考えてないし、ちゃんとした企画書もつくってない。

何も決まってない。。

 

あー、でもなんか、今日このまま終わりたくない!

 

佐藤さんには、「まだ何にも決まってないけど、おもしろいプロジェクトがあるんで見てみませんか?」と、すごーくあいまいなことを伝えて、そのままプリペアドビルへ。。

福井さんに佐藤さんを紹介すると、快く部屋を開けてくれました。(開けざるを得ない状況だった。。)

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部屋はご案内したものの、何も決まってないから、はっきりしたことは言えないし。。

家賃は大体、福井さんと話していたので、多分これくらいになりますとだけ。。

とにかくオーナーさんと入居さんと僕で、これから一緒に部屋をつくっていく、賃貸の新しいことをやろうとしてるんですみたいなことを伝えました。

そこだけ聞くと楽しそうだけど、どうなるのか何も分からなさ過ぎて、佐藤さんも困ったんじゃないかと思います。

 

内見が終わって、僕は後悔しました。

やっぱりあんな状態で紹介するんじゃなかった。佐藤さんを悩ませてしまう。

 

オーナーの福井さんにもちゃんと説明してから案内すべきだった。

すぐにメールで謝罪しました。。

 

1人でうなだれていると、1通のメールが。

佐藤さんからでした。

 

「三宅さん、こちらこそ本日はありがとうございました!!ドライブ気分で、とっても楽しい時間でした!!

早速、妻にも相談してみましたが、MILBOOKSさんの2階でトライしてみたいです。

その中で、家賃や内装など今後の方向性含めた細かい点を改めて相談させてください!」

 

僕は鳥肌が立ちました。

 

つづく…

 

みやけ