小さな本屋さんのウエ #201  style05

タルト不動産で、引っ越し先を決めていただいたお客さまに、その後の様子を取材させていただく企画。

5回目は、HIDETO SATO DESIGNの代表、佐藤 豪人さんのオフィスです。

タルト不動産では「小さな本屋さんのウエ #201」というタイトルでプロジェクトをレポートしてきました。

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小さな本屋さんのウエ #201」は、最近、僕が「セミオーダー賃貸」と呼んでいるサービスに初めて取り組んだプロジェクトです。

「セミオーダー賃貸」を簡単に言うと、賃貸のお部屋が空いたところで、まずタルト不動産とオーナーさんでリフォーム内容を決めます。

次にリフォーム前の状態で賃貸募集をします。

入居希望者さんには、大体こんな感じになりますよという提案をします。

工事前なので、予算内であれば、入居者さんの要望を聞きながら変更することができます。

リフォームのフォーマットは決まっているので完全オーダーではありません。

 

こんなことやりたいなと思っていたところで、プリペアドビルのオーナーの福井さんが共感してくださって。

ちょうどその頃、物件を探していたデザイナーの佐藤さんとマッチングができたことからプロジェクトがスタートしました。

詳しくはこちらを読んでみてください。

小さな本屋さんのウエ② #201

小さな本屋さんのウエ③ #201

 

―引越しのきっかけや、物件を探していたときのことを教えて下さい。

「それまで自宅やカフェでノマド的な仕事をしていました。

しかし、子供が生まれることになり、今の住まいでは手狭になることから引っ越しを考えました。

最初は、戸建てにしようと思ってインターネットでも探したのですが、どこも同じように見えてしまい。。

なかなかピンとくる物件がありませんでした。」

 

僕は佐藤さんと、戸建賃貸からオフィス物件まで、合計2回の内見で6件見にいきました。

最後にご案内したのがプリペアドビル

佐藤さんには伝えていましたが、福井さんと賃貸の話をしたのは、1週間ほど前のこと。

まだ内見の時点では、リフォーム案は考えていないし、ちゃんとした企画書もつくってない。

何も決まっていない状態でした。

でも佐藤さんは気に入ってくれそうだと思って、先走ってご案内をしたところでした。

 

―最初にプリペアドビルを内見したときは、どう思いましたか?

「まず白く塗装された外観がかっこ良かったです。

もちろん1階にある本屋さん(MILBOOKS)のセレクトも好きでした。

何より、紹介してもらった福井さん(オーナー)のお人柄に惹かれました。」

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―部屋(リフォーム前)をみたときは、どう思いましたか?

「打合せスペースと、作業スペースがつくれそうで、サイズがちょうどいいなと。

内装は、まだよく分かりませんでしたが、三宅さん(タルト不動産)と打合せをしながら、どんな部屋にしていくか考えることはおもしろそうだと思いました。」

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―リフォームの打ち合わせはいかがでしたか?

「打合せが進行する上で入居者としての大きな役割は、コンセプトである言葉の設定だと感じていました。

三宅さんとも共有を深めていく中で生まれたのが、「WHITE」という言葉です。

「白と自然」の意味を組み込んだ言葉として設定し、白い場でデザインをすることでポジティブに結ぶご縁の創造を目指していければと考えました。

この「白」というキーワード。ぼく自身も再発見で、あらためて新たな心持ちで仕事に向かえそうです。

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*佐藤さんがデザインしてくれたロゴタイプ

 

また、もし自分が退去したあとも、次の人に貸しやすい部屋にしたいと思っていました。

デザイナーという職業柄もあるかもしれません。

そこで三宅さんから、提案してもらったユカハリ・タイル(みんなの材木屋・西粟倉)は、既存の床に置くだけという気軽さが気に入りました。

当初の案から変えてもらった点は、和室をやめてユカハリ・タイルにしてもらったこと。

あと木材は杉から「ひのき」にしてもらいました。

諸説ありますが、神宮の用材に使われることから「霊(ひ)の木」や「日」は太陽を表す最も古い語形で最高のものを表すところから「日の木」とする説があるそうです。

「ひのき」の白らしい感じはコンセプトにも合いますし、その意味性にも惹かれてお願いしました。

 

―リフォーム後の部屋を見たときはいかがでしたか?

「こんなにも変わるんだなと驚きました。

ひのきのいい香りがしてきたので、選んで良かったなと思います。」

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―引っ越してみていかがですか?

「ノマドはノマドの良さがありますが、事務所があるとまわりを気にしないでいいので、デザインに集中できますね。

あと、過去の作品や資料がそろっているので、クライアントにプレゼンがしやすくなりました。」

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―これからやってみたいことはありますか?

「せっかくなので1Fの本屋さんと連携したイベントなどが、できたらいいなと思っています。

 

●HIDETO SATO DESIGN

代表 佐藤 豪人

岡山県岡山市北区西之町14-17 プリペアドビル #201

 

佐藤豪人さん、取材ご協力本当にありがとうございます。

佐藤さんは来月から天プラで開催される展覧会に参加されます。

ご興味ありましたらぜひ。

 

みやけ

(All photos by タルト不動産/タルトデザイン)

 

 

「KITEN 岡山県立総社南高等学校美術工芸系-有志OB展」
会期:2016年8月16日(火)~21日(日)
9:00~18:00、最終日は16:00まで
会場:岡山県天神山文化プラザ 第1展示室

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小さな本屋さんのウエ・打ち上げ

MILBOOKSが1階に入居するプリペアドビル

ここの201号室202号室を、オーナーさん、入居者さんと一緒につくってきました。

無事に入居者さんの引っ越しも終わり、落ち着いたところで、オーナーの福井さんにご招待いただき打ち上げが行われました。

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オーナーの福井さん、201号室のHIDETO SATO DESIGNの佐藤さん、202号室の入居者さん、設計と工事も手伝ってくれたnanome設計室の松田さん、古舞さんとその仲間たち。

他にも関係ある人たちが、プリペアドビルの屋上に集まりました。

 

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朝は雨がどしゃぶりでしたが、夕方には何とか持ち直して。

気持ちの良い風が吹く中、開催することができました。

工事中のことや、住んでからのこと、近況報告などなど、遅くまで盛り上がりました。

 

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通常、管理会社が間に入るので、オーナーさんと入居者さんは、顔を合わせないことの方が多いと思います。

でもプリペアドビルは、オーナーさんと入居者さんが頻繁にコミュニケーションをとっています。

きっと、それぞれが部屋に対して思いがあって、お互いを尊重していて、似たような価値観を持っている人たちが集まったから、自然とこんな感じになっているように思います。

 

オーナーの福井さんから、空室の相談をいただいたのが2015年の11月。

その時、福井さんが言っていた「築年数が古くなると、価値が下がるだけの不動産を何とかしたい。」という言葉が思い出されます。

プリペアドビルは、始まったばかりです。

 

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僕はオーナーさん、入居者さんのおかげで、貴重な経験をさせていただきました。

感謝の気持ちでいっぱいです。

 

本当に楽しい一日でした。

みやけ

 

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小さな本屋さんのウエ #201 ⑥

レポートしてきました「小さな本屋さんのウエ #201」、完成写真をUPしましたので、最後のまとめと合わせてご覧ください。

P1550660床にはユカハリ・タイルを敷きました。

P1550693奥の部屋から、全体を見る。

P1550705和室だった部屋は天井、襖も白く塗装しました。

P1550826和室だった部屋。

P1550763真ん中の部屋。

P1550914玄関から全体を見る。

(photos by タルト不動産/タルトデザイン)

 

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「小さな本屋さんのウエ #201」

大元駅から歩いて10分、小さな本屋さん「MILBOOKS」が入居するプリペアドビル

その2階のお部屋を、オーナーさん、入居者さん、タルト不動産で一緒につくりあげました。

(詳しい経緯は過去のレポートを読んでみてください。)

 

リフォーム内容は、本当にシンプル。床と壁を変えただけ。

この部屋はデザイナーの佐藤豪人さん(HIDETO SATO DESIGNの事務所になります。

打ち合せの中で、佐藤さんから「白」というキーワードが出てきました。

事務所はデザインをする場所であり、クライアントや関係者など、新たな出会いの場所でもあります。

何かが始まったり、生まれる場所として「白」い空間を目指しました。

 

プリペアドビルは立地が良いので、いつも通りの原状回復工事をして、いつも通りの家賃で募集をしても、きっと入居は決まっていたと思います。

でも、今回はそれをしませんでした。

入居者さんにはリフォーム前の状態を見て部屋を決めてもらい、そこから入居者さんの要望を聞きながら、リフォームの内容を決定し工事を行いました。

なぜ、あえて時間と手間をかけて、そんなことをしたのか。

入居者さんの要望に応えることで、部屋を気に入ってもらい長く住んで欲しいオーナーさんの思い。

自分の好きなデザインで、使いやすい部屋にしたい入居者さんの思い。

この2つをつないでみたかったからです。

 

とはいえ、このプロジェクトは、チャンスをくださったオーナーの福井さんのお陰なのですが、結局、工事の重要なところも、福井さんが自分でされました。

ビルのオーナーとしての姿勢、考え方は、とても心強かったですし、助けていただきました。

 

201号室はデザイナーの佐藤豪人さん(HIDETO SATO DESIGNの事務所になりました。

1階のMILBOOKSにはデザインの本がたくさんあります。

新しいコミュニケーションが生まれるといいなと思います。

これで201号室の工事は、ひとまず終わりですが、佐藤さんはここからがスタート。

どんな事務所になるのか、とても楽しみです。

 

そしてプリペアドビルにはもう一部屋、202号室があります。

また新しいプロジェクトが始まります。

みやけ

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■所在地:岡山県岡山市北区西之町14-17

■構造:鉄骨造

■面積:32.56㎡(9.85坪)

■デザイン:福井さん(オーナー)、佐藤さん(入居者/HIDETO SATO DESIGN)、タルト不動産

■ユカハリ:福井さん、羽田さん(西粟倉・森の学校)、タルト不動産

■内部塗装:福井さん

■不動産仲介・プロデュース:タルト不動産/タルトデザイン

 

【登場人物】

福井さん:1階にMILBOOKSが入居するプリペアドビルのオーナーさん

佐藤さん:デザイナーの佐藤豪人さん(HIDETO SATO DESIGN

佐藤さんから見たプロジェクトのブログはこちら

羽田さん:西粟倉・森の学校(みんなの材木屋)スタッフ

羽田さんから見たプロジェクトのブログはこちら

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最後に!佐藤さんがデザインしてくれました!

ロゴタイプ

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ポスター Before ver.

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ポスター After ver.

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小さな本屋さんのウエ #201 ⑤

●登場人物

福井さん:1階にMILBOOKSが入居するプリペアドビルのオーナーさん

佐藤さん:デザイナーの佐藤豪人さん(HIDETO SATO DESIGN

羽田さん:みんなの材木屋(西粟倉・森の学校)スタッフ

 

…つづき

工事の内容はシンプル。

壁、建具、枠を塗装すること。

床を変えること。

原状回復用に準備していた予算で、どんなことができるかというチャレンジです。

 

まずは塗装。

担当はオーナーの福井さん。

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佐藤さんがイメージする「白」を目指して塗装してもらいました。(養生が丁寧!)

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和室の天井も真っ白に。

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続いて床。

ユカハリ・タイルを敷いていきます。

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ユカハリ・タイルの製造、販売をしているみんなの材木屋(西粟倉・森の学校)から、スタッフの羽田さんが手伝いにきてくれました。

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ユカハリ・タイルは1枚が50cm×50cmです。

好きな範囲だけ敷いてもいいし、部屋の形にあわせてカットして、ぴったり収めてもOK。

今回は、きれいに収めることにしました。

柱にあわせてカット。

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微妙なすき間。羽田さんが頑張ってくれたところ。

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最後はワックスがけ。

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ユカハリは3時間で終わりました。この気軽さが魅力。

ご覧の通り、工事としては本当にシンプル。

でも僕にとっては、ここまでの過程が重要だったのです。

 

完成写真を撮ったので、次回ご紹介したいと思います。

みやけ

 

小さな本屋さんのウエ(過去記事も通して読めます。)

 

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